リモネンの香りとは
冬至といえば柚子湯
今日は冬至。
冬至といえば柚子湯とかぼちゃですね。
柚子湯の話題になると毎年、
「柚子湯でお肌がピリピリする」問題を
お見かけします。
これは多くの柑橘系の果皮に含まれている
「リモネン」が影響していると言われています。
リモネンとは
リモネンは柑橘系果皮に多く含まれる芳香成分で
柑橘系精油のほとんどに含まれています。
精油の用途としては主には“抗菌作用”を言われることが多いですが
これには油を分解する作用もあり
よく食器用洗剤や住宅用洗剤に含まれていますよね。
リモネン=柑橘系の香りか?
さて、ここでタイトルの件。
柚子湯の肌トラブルに関する記事を読んでいると
よくリモネンの紹介文として
「柚子らしい香りの素でもあるリモネン」
とか
「リラックスの香り」
と書かれていたりしますが…
若干、語弊がある書き方だなぁと感じます。
と言いますのも、
たしかに、リモネンは「さわやかなシトラスの香り」ではあるのですが
ものすっごい香りとして弱いのです。
リモネン単体で嗅いでみるとよく分かります。
リモネン単体で嗅いで
「あぁー甘酸っぱい柑橘系の香り〜」
とはなりません。
遠くの方でうすーく、言われてみれば…?くらいのもの。
実はオレンジをオレンジ、レモンをレモン、柚子を柚子…
と決定付けている香り成分はリモネンではなく別の成分なんですね。
それは極々微量にしか含まれていないのですが
(ほとんどの柑橘系精油は7、8割方リモネンで構成されています。)
それとリモネンが合わさることで
オレンジ!レモン!柚子!グレープフルーツ!
となるわけです。奥深い世界ですね。
アロマバスで柚子湯を安全に楽しもう
リモネンのトリビアはいかがでしたか?
柚子湯で肌がピリつく方は無理に一緒に入ろうとせず
洗面桶に入れて香りだけ楽しみましょうね。
柚子精油でも同様に洗面桶を使って芳香浴のみを楽しめますし
そうすれば、バスオイルのような希釈剤も必要ありませんからよりお手軽、安全です。
今日は一年の中でも夜が1番長い一日。
お風呂でしっかり温まって、良い夜を…。
maco