アロマ虫除けスプレーの落とし穴
市販のアロマ虫除けスプレー、配合成分
10月になってから、昼間の最高気温も30℃を下回るようになりました。
かなり過ごしやすいです。人間が過ごしやすくなったということは…
そうです、虫も元気になってきましたね。
最近は本当に蚊が増えた気がします。
種類にもよりますが、概ね20〜30℃区間が活発に動くそうですよ。
まさに今!
皆さんは虫除け対策、どうされていますか?
なるべくナチュラルなものを…という思考が高まっている影響もあってか
最近では本当に手軽にアロマ虫除けスプレーが手に入るようになりました。
各社おしゃれなパッケージで選ぶのも楽しくなりますね。
成分を見てみると
ユーカリレモン、シトロネラ、レモングラス、ローズマリー、ペパーミント…
この辺がよく使用されている印象です。
確かに、これらの精油どれにも「昆虫忌避(きひ)作用」と言って蚊が嫌う成分が含まれています。
(“昆虫“って書いてありますが、主に“蚊“のことを指します)
全体的にレモン調の、甘くてスーッとして、かつ若干の青臭さがある香り。
軽いものばかりですし、そんなに嫌な香りではないかなぁと思います。
蚊は嫌うけど、アリ、ダニは大好きな香り
ただこれ、ちょっとだけ注意が必要だったりします。
特にユーカリレモン、シトロネラ、レモングラスですが
ゲラニオール、シトロネロールという成分も含まれていて、これらはいわゆるフローラル調の香りをもち、アリ、ダニなどを引き寄せる作用 があるのです。
虫の嫌う香りを放ち身を守ることもあれば
甘い香りで虫をおびき寄せ受粉を手伝わせて子孫繁栄させる…
地に根をはやし、そこから動くことの出来ない植物が生き抜いていくための術なんですね。
そんな術がギュッと詰まっているのが精油。
精油は セイユ と読みますが エッセンス とも言うのが理解できます。
じゃあアロマ虫除けスプレーを室内で使ったらそこにアリが湧くのか?
と言われれば、そんなことはないと思います。
シトロネロール、ゲラニオールが含まれているからと言って、その含有量の割合はわずかですし
よっぽどクローゼット内や布団のシーツにドバドバ染み込ませる…
なんて使い方、しませんよね?
大半の方が屋外でシュシュっと吹き付ける程度だと思います。
皮膚刺激に注意な成分も
むしろ、ゲラニアール、シトロネラールという成分。
(先程のフローラル調のやつ▶︎ゲラニオール、シトロネロール と名前が似ていますが違いますよ!)
昆虫忌避作用の要でもある成分なので、アロマ虫除けスプレーのほとんどに含有されていますが、これらには肌を荒らす危険性があると言われています。
よっぽど市販のものは希釈濃度はちゃんとされているはずですし問題ないと思いますが。
念のため、お洋服や靴、ベビーカーなど直接肌に触れない場所へ使用するのが安全ですね。(パッケージにもそういう風に書いてあるのかな?)
過信しすぎず、正しく使用しましょう
天然由来100%だから安心
“虫除けスプレー”って書いてあるから、何にでも効く
…なんてことはありません。
上記のように、蚊に対しては効果を発揮するけど、そうじゃない面も持っている、ちょっとリスクもある。
ということを頭においた上で、使用しなければいけません。
これは虫除けスプレーに限った話ではありませんが、どういう成分、作用をもち、何を目的として使うのか。
天然100%の精油たちと、上手にお付き合いしていくコツです。
ちなみに、蚊取り線香に含まれる殺虫成分ピレスロイドやタールなども色々言われていますが…
風通しの良い屋外で使用する分には問題ないだろうということで
我が家ではキャンプなどのアウトドアレジャー時、花壇の手入れの時などもっぱらこれです。
この蚊取り線香の香り、ほぼ煙の匂いですが郷愁を誘うので嫌いではありません。
maco