ローズ・オットーとアブソリュートの違い
大変高価なローズ精油
ばらの品種はものすごく多く、分類が複雑。
その中でも、ダマスケーナという品種がローズ精油として使用されることが多いです。
1kgの精油を得るためには3tのバラが必要と言われているほど、高級な精油、ローズ。
ちなみに、ラベンダーだと1kgの精油のために必要なラベンダー花弁は200kg。
元々の含有量や、精油の抽出しやすさというものが違うため、このように差が出ます。(ですから、精油をお買い物するときに全種類価格一律〜なんて商品は
本当の精油ではない、ということですね。)
ところで、ローズ精油を探したときに2種類見かけて「?」となったことはありませんか?
2種類のローズ精油の違い
これは抽出方法の違いによるもので
水蒸気蒸留法によるものはローズ・オットー
溶剤抽出法によるものをローズ・アブソリュート
と呼びます。
水蒸気蒸留法とは、大きな蒸し窯のような容器に花弁を詰め込み、蒸気の熱によって植物の香り成分を取り出す方法です。
対して溶剤抽出法とは、有機溶剤やエタノールを用いて取り出す方法です。
溶剤抽出法に比べて水蒸気蒸留法の方が花弁の量を多く必要とするので、価格としては同じローズですがローズ・オットーの方が高価です。
ですが、蒸気の熱によって一部の成分を損失するため、香りとしてはアブソリュートの方が甘さが濃く、華やかであると言われています。
しかし、溶剤抽出法であるローズ・アブソリュートはその抽出過程により、精油の中に微量に有機溶剤が残っている場合があります。
ごく微量ですのであまり気にする必要はない…と個人的には考えていますが、トリートメントには使いたくないとおっしゃる方もいます。
ローズ精油の使い分け方
さて、ここでまとめますと。
香りを楽しむ用としてローズ・アブソリュートを
トリートメントやスキンケア用としてローズ・オットーを
と目的別に買い分け、使い分けされるのも一つかと思います。
抽出方法の違いで成分にも若干の差は出ますが、効果効能に大きな違いはありません。
どちらもお肌を引き締めて弾ませ、心には多幸感をもたらす。
何より、あの甘く高貴な香りは女性に“女性としての自信“をつけさせます。
美容面からも精神面からも、まさに大人の女性にぴったりの精油ですね。
色々書きましたが…本記事の内容は参考程度に。
最終的にはご自身で「好き!」と思う方の香りを選ぶのが一番ですよ。
採油率を換算すると、ローズ精油1滴に必要なバラは約120本。
「誕生日に100本の赤いばらを渡されるくらいなら精油1滴欲しいわぁ」
なんて言ってたアロマスクール時代を思い出します。
maco