花粉症におすすめのアロマとハーブ

免疫反応の暴走で起こる花粉症

もはや国民病とも言われる花粉症。

花粉症じゃない人の方が少ないのでは?と思ってしまうほど、私の周りは花粉症だらけです。

 

よく花粉症は「免疫力を上げて予防しよう!」と言われがちですが、乱暴な言い方にはなりますが、実際は強すぎる免疫力によって起きている現象です。

本来は過敏反応しなくても良いような花粉を異物と見なし(実際、異物ではありますが)、それが鼻や目などから体内に侵入しようとしてきたときに、体外へ排除しようとする働きです。

体を守るための大切な機能である免疫機能が、花粉に対して過剰反応することで起きているんですね。

ですから、免疫力を「上げて」予防というよりは、「調整して」という方がより実情に近い表現かと思います。

花粉症にアロマ

花粉症の症状緩和に役立つアロマ

前述の通り、免疫を“調整する“作用のある精油や、抗アレルギー作用抗ヒスタミン作用などアレルギー反応を抑える精油、痒みや赤みなど炎症を鎮める抗炎症作用のある精油などがおすすめとなります。

 

ティートリー

免疫調整作用があります。

抗ウイルス、抗菌作用などもあり、風邪かな花粉かな?と紛らわしい症状の時など、とりあえず使ってみる、というのもありですね。

 

ユーカリラディアータ

ユーカリ種には様々ありますが、特にラディアータがおすすめ。

ティートリー同様、免疫調整作用があります。香りもティートリーとともにスーッと鼻が通るような、スッキリとした香りで、鼻詰まりや鼻水などの症状に◎。

 

カモミールジャーマン、ローマン

抗アレルギー作用、抗炎症作用があります。

カモミールジャーマンのあの独特の青色を成す成分である“カマズレン”には抗ヒスタミン作用もあるため、まずお試しいただきたいのがジャーマンの方。

ですが、ローマンでも抗アレルギー作用はありますし、ジャーマンではダメだったけどローマンなら良かった、というパターンもあります。

※キクアレルギーの方はご使用にならないでください。

 

おすすめアロマレシピ

鼻水、鼻詰まり

お部屋で芳香浴でも良いのですが、お時間があれば吸入法がおすすめ。

しっかり吸い込むことで、だいぶスッキリしますよ。

用意するもの

・お湯をはったカップ

・精油(ティートリーかユーカリラディアータ)1−3滴

方法

①お湯をはったカップに精油を滴下

②目をつむり、頭から大判のタオルをかぶってカップに覆い被さる

③ゆっくり鼻から吸って、口から吐く。これを繰り返す。

 

鼻が詰まっていた方は、これを繰り返すことで一時的に鼻水が大量に出てくることもありますが、そのあとはスッキリですよ。

※必ず目をつむってくださいね。

アロマ吸入

痒みがあるとき

用意するもの

・キャリアオイル 10ml

・精油

カモミールジャーマン、orローマン 2滴

ゼラニウム 1滴

真正ラベンダー 1滴

方法

①キャリアオイルに精油を入れてよく混ぜる。

②気になる箇所に塗り込む。

ゼラニウムには皮脂分泌を調整してくれる作用、真正ラベンダーには鎮静作用もあるので、痒くて擦ってしまった肌に良いでしょう。

※お顔にも使えますが、目の周りなど粘膜付近には使わないでください。

※キャリアオイルはお手持ちのもの、お好みのものでも大丈夫ですが、カレンデュラ油には痒みを抑える作用が期待できますので、おすすめです。

※痒みが強い場合、キャリアオイルやシアバター、ワセリンのようなオイリーなテクスチャーだと余計に痒くなってしまうという方はジェル基材でお試しいただくのも良いと思います。

若しくは、もったいない気もしますが塗布後、軽くティッシュオフしても。

 

ストレスを減らすことも大事

花粉症に限らず、アレルギー反応はストレスとも関係していると言われます。

ストレスといっても、大気汚染や飲酒喫煙、睡眠不足など実に様々ですが、日常のイライラや不安、過度の高揚などもそうしたストレスのひとつ。

そういった観点からもアロマは花粉症の症状改善に役立つ、と言えるでしょう。

 

ストレス軽減におすすめアロマ

ご自身で一番心地よいと感じられる香りを選んでいただくのが一番ですが、一部おすすめ精油をご紹介しますね。

○真正ラベンダー

○ベルガモット

○スイートマジョラム

○プチグレン

リラックスはもちろん、自律神経を整えたり神経バランスを整えたりといった作用が期待できます。

ティッシュに1滴垂らして枕元に置いたり、日常の芳香浴に使ったり。

気負いせずに香りを楽しんでいただくと良いでしょう。

アロマと女性の人生

番外編?おすすめハーブ

精油ではありませんが…

季節の変わり目の前にたくさん汗をかいたり、しっかり排泄する(いわゆる“デトックス“ということだと思います)と季節の変わり目やシーズン始めを快適に過ごせる、と聞いたことがあります。

そこで数年前から私が実践しているのが、冬終わりから「ジュニパーベリー」を飲むこと。

ジュニパーベリーとは、大粒のコショウのような見た目のハーブです。

利尿作用が非常に強く、飲むとトイレに行く回数が…全然違います。

しっかり飲んで、出して。巡りをよくしておくことが目的。

効果は…はっきりとは分かりませんが、少なくともむくみ改善には役立っているので、ご興味お持ちいただけたらぜひお試しあれ。

 

精油も「お薬じゃないから」と過信しすぎないで

精油は「お薬じゃないから」と安易に使われがちですが、それは危険。

精油とは多種類の化学成分の集合体ですので、アレルギーを抑えるための作用だけでなくそれ以外にも、どこかに何か別の影響を及ぼす可能性があるということを忘れてはいけません。

花粉症は楽になったけど、痒みが増した…

痒みは治ったけど、寝付きが悪くなった…

これは極端な例ですが、そういったことも起こりうるということ。

 

天然だから、自然だから、と過信しすぎずに、上記のようなリスクも頭において正しく使うことが大切です。

 

お薬に頼りたくないから…と自己流で頑張り続けている(我慢している)方をたまにお見かけしますが、本当に辛いときは医療機関にかかりましょうね。

 

今年もそろそろ花粉が飛びはじめた様子。

アロマを上手に取り入れて、快適な毎日を。

maco

花粉がとぶ