いま注目の和精油…クロモジ
和精油とは
ヨーロッパが発祥のアロマセラピーですから、一般的に思いつく精油産地は外国のもの。
ですが、この「和精油」とは読んで時の如く、昔から日本の土壌で育っている植物から抽出された精油のことを言います。
身近な「日本の香り」といえば… 柚子、檜、ひば…でしょうか?
数年前からじわじわ注目を浴び始め、今では多種類の精油が各メーカーから販売されています。
※サイトや著書によって、「和精油」の定義については“古来より日本の土壌で育つ植物“を対象にしている場合と、“日本の国土で採れた植物”を対象にしている場合とあるようです。
もし後者の定義でも用いられるとするなら…北海道産のラベンダー精油や薄荷精油、ローズ精油もありますね。▶︎(玖島ローズHP)
日本人に馴染みやすい香り
先ほど例にあげた柚子、檜、ヒバ…
ラベンダーやローズ、ユーカリなど、強いイメージのある海外の精油に比べてどれもホワッと温かなイメージではありませんか?
元々は仏教用語ですが、最近はどちらかというとマクロビオティックを先に連想される言葉となりましたが、「身土不二しんどふにorじ」という考え方があります。
仏教用語としては「しんどふに」と発音し、正報(しょうぼう:過去の行為の報いとして得たものである身体)と依報(えほう:身体のよりどころである国土)が一体であることを言います。(参照元▶︎ レファレンス共同データベース)
マクロビオティックの考え方では「しんどふじ」と発音し、身と土は切り離せない関係、その土地で育ったものを食べるのが身体にとって良いこと、という意味合いになります。
この「身土不二」の考え方からも、日本の土壌で育まれた植物、それから採れる芳香成分は日本人の体に馴染みやすいのでは。
クロモジ精油
さて、そんな魅了ある和精油。
様々な種類がある中でも、最近私が個人的にお気に入りにしているものをご紹介させていただきます。
それが「クロモジ」です。
学名:Lindera umbellata
抽出部位:クロモジ(枝葉)
抽出方法:水蒸気蒸留法
別名「和製ローズウッド」とも言われるように、成分がローズウッドにそっくり。
主要成分が「華の香り」の代名詞でもあるリナロールで構成されており、甘く可愛らしい香り。
ですが、やはり土壌の違いか、微細な成分差なのか、個人的にはローズウッドよりもクロモジの方が軽さや爽やかさを感じます。
ずーっと嗅いでいられそうなイメージ。(実際、そんな極端な使い方は良くありませんが…)
そして、リナロールといえば「リラックスの香り」でもありますから、効果効能としてまず期待できるのがリラックスです。
また、美肌効果が期待できるゲラニオールや、抗炎症作用が期待できる1.8シネオールも含まれていますから、心のリラックスだけでなく、お肌のケアにも使えるということですね。
癒しの香りで美肌ケア… 贅沢ではありませんか。
おすすめブレンドレシピ
クロモジ精油は本当に日本人を引き込む、奥ゆかしい華やかさのある香りなのでまずは単体で香りを楽しむことがおすすめですが、もしブレンドするとしたら…
やはり、同じ和精油と合わせる方が馴染みが良いかな、と思います。
リラックス芳香浴ブレンド
用意するもの
クロモジ…1滴
ヒノキ…2滴
使い方
アロマポットやお湯を溜めたマグカップなどに滴下し、香りを楽しむ。
ヒノキのもつ針葉樹らしいツーンとした香りと、クロモジの甘い香り。クロモジ自身そもそも樹木ですから、相性はとても良いです。
優しく混ざり合って、清々しいリラックスの香りになりますよ。
ヨガが瞑想のお供にいかがでしょう。
まだまだ魅力たっぷりの和精油
coromanimaniではまだそれほど多くの和精油が揃っていませんが、今後少しずつ和精油、もしくは国産精油にトライしてみたいと思っています。
もし、使ってみたい香りなどございましたらご意見ちょうだいしますね。
香りの世界、一緒に楽しみましょう。
maco