ユーカリ種の使い分け
ユーカリ精油はたくさんある
ユーカリといえば…コアラが食べてるやつってことで名前は知っているという方も多いでしょう。
あのササみたいな植物、あれから精油が採れるんです。
油分が豊富で採油率が高く、精油も割と安価に購入出来ます。
(その油分の多さから悲しいことに、ときに山火事の被害が拡大する原因の一つにもなるのですが…たまにニュースになりますよね。)
そんなユーカリはおよそ700種以上存在すると言われており、精油も品種や含油成分に応じて数種類存在します。
そのうち、アロマテラピーで特にメジャーなものといえば
ユーカリ・グロブルス
ユーカリ・ラディアータ
ユーカリ・レモン
この3つです。
それぞれ、何が違うのでしょうか。
ユーカリ・グロブルス
ユーカリ3種いずれにも共通していますが、スーッとした爽快な香り。
抗菌、抗ウイルス作用に優れ、免疫強化作用も持ち合わせています。
また、去痰作用により痰を排出しやすくしてくれたり、粘液溶解作用、鼻の鬱血除去作用により鼻詰まりを解消してくれたりと、つらい風邪症状や花粉症のときに頼れる存在です。
鎮咳作用(咳を鎮める作用)があり、特に痰が絡んだタイプの咳におすすめとされています。
ただし、注意事項も。
スーッとした香りを特徴付けている、1.8シネオールという成分。
これが、乳幼児や妊産婦さんにとっては皮膚刺激が強すぎる(皮膚を荒らす)とされ、乳幼児には使用禁止、妊産婦さんには濃度注意となっています。
ユーカリ・ラディアータ
ユーカリ・グロブルス同様、抗菌、抗ウイルス、免疫強化作用があり、さらに同じように去痰、粘液溶解、鼻の鬱血除去作用もあります。
風邪症状や花粉の症状に使いたい精油ですね。
では、ユーカリ・グロブルスとどのように使い分ければ良いのでしょうか?
実は、グロブルスとの一番の違いは「禁忌事項がないこと」です。
同じように1.8シネオールが含まれていますが、こちらはグロブルスに比べると含有量が少なく(その分、作用は穏やかですが)、乳幼児にも使用できます。
お子さんに対して、共有してのケアに使えるのはありがたいですね。
また、個人の体質にもよるかもしれませんが、同じ呼吸器系のトラブルでもユーカリ・グロブルスは気管支や肺などの下気道、ユーカリ・ラディアータは鼻や咽頭、耳などの上気道に対して良いと言われています。
ユーカリ・レモン
上述のグロブルス、ラディアータとちょっと毛色の異なるのがこのレモン。
こちらにもあのスーッとした香りの正体、1.8シネオールは含まれているのですがそれほど多くなく、代わりにシトロネラールという成分が多く含まれています(約70~80%)。
このシトロネラール、局所鎮痛作用(部分的な痛みを鎮める作用)や抗炎症作用があるため、筋肉痛や捻挫など、筋肉や関節のトラブルに用いられやすいです。
ややレモン調の香りで、昆虫忌避作用(虫が嫌う香り)もあるため、アロマクラフトの虫よけスプレーでも頻繁に登場します。
ただし、ここにも注意事項が。
このシトロネラール、これも肌を荒らす危険があるため、グロブルス同様、乳幼児には使用不可、妊産婦さんにも濃度注意とされています。
(虫よけスプレーを作成、使用する際には使用濃度、吹き付ける箇所などに注意してくださいね。)
特徴を知って正しく使い分けましょう
いかがでしたか。
どのユーカリ精油も比較的安価で購入出来る上に、非常に使い勝手が良いのでアロマ始めたばかり…という方にもおすすめ精油。
香りがちょっとずつ違うので、実際に嗅いでみて気に入ったものを選んでもいいですし、迷った場合、ラディアータは禁忌がないのでおすすめですよ。
濃度に注意して、楽しんでくださいね♪
maco