肌荒れにおすすめのアロマ
春先は肌荒れの季節
空気の乾燥やだんだん強くなる紫外線、花粉、黄砂などちり埃。
3月〜 長ければ5月頃まで「春の揺らぎ肌」が続きます。
いつもはトラブル知らずの方も、一年の中で特にこの時期だけは敏感肌になる、と言う方もいらっしゃるのでは。
冬から春への気候の変動とともに、新生活が始まり環境の変化によるストレスも相まって、肌荒れしやす時期と言えるでしょう。
ストレスケアも重要ですが、今回は特に花粉や春かぜにまうちり埃からくる肌荒れに関して、アロマで出来るケアをご紹介しますね。
肌荒れにおすすめ、カモミールジャーマン
スキンケア向けの精油は色々ありますが、特にアレルギー反応で起きているかゆみ肌におすすめなのはカモミールジャーマンです。
カモミールジャーマンの特徴でもある深い青色、通称「アズレンブルー」。
この色味の元となっているのが、特徴成分カマズレンです。
これは抗炎症作用、抗ヒスタミン作用に優れており、炎症を起こしてしまった赤み肌や、アレルギー反応によるかゆみ症状の軽減を期待できます。
また、皮膚を修復する作用も期待できるため、まさに花粉症で痒くてかきむしってしまった肌にぴったりなんです。
難点としては、その香り。
かなり特徴的で薬草感が強く、お顔に使うにはちょっと躊躇する香りです。
それでも、よっぽどストレスにならないのであれば一度は使う価値のある精油だと思います。
禁忌として、キク科、ブタクサアレルギーをお持ちの方は使用できませんので注意して下さい。
荒れた肌におすすめ、カレンデュラオイル
キャリアオイルにも肌ケアにおすすめのものがあります。
妊娠経験のある方ならもしかしたら耳にしたことがあるかもしれませんが…
カレンデュラオイルです。
カレンデュラの花をベースとなるオイル(オリーブオイルやひまわり油がメジャー)に漬け込んで、成分を浸出させた浸出油と呼ばれるものです。
日焼け肌や火傷あと、炎症、湿疹、かゆみの伴う肌などに。
掻痒感を軽減し、傷ついた肌を修復すると言われています。
自然派コスメのストレッチマークオイルの成分を見てみると、多くのものに配合されていますよ。
カモミールジャーマンウォーター、ラベンダーウォーター
上述の精油やキャリアオイル以外にも、密かに?おすすめなのが芳香蒸留水。
というのも、本当に肌荒れがひどい時ですと精油はもとより、キャリアオイルのオイル感でさえも刺激に感じることがあります。
(個人差あると思いますが…アトピー性皮膚炎の方は特に、体温の上昇でかゆみが増強しますので、オイル塗布することによる体温上昇があまり良くないのかな…と思っています。あとは単純にベタっとしたテクスチャーが不快に感じるのかもしれません。)
そんな時は、普段の化粧水を芳香蒸留水に置き換えてみることから始めるのも良いと思います。
こちらでもご紹介しましたが…
芳香蒸留水とは、精油を水蒸気蒸留法にて抽出する際に採れる、芳香成分の水溶性成分が溶け出した液体。
微量に精油と同じ油溶性成分も含まれており、穏やかでありながらもその精油と似たような作用が期待できます。
カモミールジャーマンウォーターやラベンダーウォーターが荒れた肌におすすめです。
ちなみに、芳香蒸留水であればカモミールジャーマンウォーターの香りはまさにカモミールティーのごとく、優しく甘い香りがしますよ。
※精油と同じく、キク科、ブタクサアレルギーをお持ちの方はカモミールジャーマンウォーター使用不可です。
おまけでおすすめ
精油はお薬ではないので100発100中ではありません。
万能そうに見えるカモミールジャーマンでも、さっぱり合わない…という方もいらっしゃいます。
そんな時は、カモミールローマンをお試しください。
カモミールローマンには先のカマズレンは含有されておりませんが、こちらも同様抗アレルギー作用に優れていると言われています。
カモミールジャーマンがダメならローマン。是非お試しください。
また、カレンデュラオイルほどメジャーではありませんが、キャロットオイルもおすすめです。
カレンデュラオイル同様、にんじんの根をベースとなるオイルに漬け込んだ浸出油。
カロチノイドやビタミンA、B、C、Dを含み、荒れた粘膜や皮膚に良いと言われています。
かゆみ肌に優しいローションレシピ
上述を踏まえて、実際にかゆみ肌ケア向けのローションレシピをご紹介します。
普段の化粧水と置き換えて使用してみてください。
用意するもの
無水エタノール 5ml
芳香蒸留水 100ml
(カモミールジャーマンウォーターorラベンダーウォーターがおすすめ)
精油 合計4滴
(例:カモミールジャーマン1、真正ラベンダー2、ローズウッド1)
作り方
①無水エタノールに精油全てを滴下し、良く混ぜる。
②①に芳香蒸留水を加え、良く混ぜ合わせて完成。
※芳香蒸留水は2種類合わせて100mlとしても良いです。
※芳香蒸留水は精製水に置き換えても良いです。
※エタノール成分が刺激になりそうな場合は、バスオイルで希釈してみるのも良いかもしれません。(何かしらの乳化剤は使ってください。芳香蒸留水に直接精油を入れても混ざりません。)
悪化する前に病院受診しましょう
さて、これだけ書きましたが、やはり改善が見られない場合はひどく悪化する前に病院へかかりましょう。
“自然の力でなんとかする“ことにこだわるあまり、傷跡が残るような、取り返しのつかないほど悪化させてしまってはいけません。
最近は、患者さんがステロイドにもつ不信感や恐怖感について良く理解されているお医者様も多く、こちらが納得するようきちんと説明してくださいます。(逆にそれをしてくれないようなお医者様はこちらも信じなくていいと思います)
ステロイド不使用を謳う皮膚科もちらほらお見かけしますし。
(ちなみに、私自身はアンチステロイドではありません。使わずに済むに越したことはないけれど、やはり大事なのは用法用量だと考えます。適した時期に適した処置を。)
大事なのはご自身の体であることをお忘れなく。
maco