ミツロウで作るアロマキャンドル
ミツロウとは
蜜蜂の腹部からの分泌物です。参照元(山田養蜂場)▶︎ミツロウとは
ビーズワックスとも呼ばれ、未精製のものは黄色でほんのり香りがありますが、精製された無臭乳白色のものもあります。
未精製のものがもつ自然な色味も香りも、蜜蜂たちが蜜を集めてきた植物たちに由来するので均一ではありません。
石油系原料であるパラフィンを主として作られている、一般的に市場に出回っているようなローソクに比べると、ススが発生しにくく、火を消した後の不快な匂いもないということでナチュラル思考の方々に支持されています。
成分的に保湿作用が期待できるので、アロマクラフトの材料としてもリップクリームやハンドバームなどに使われることが多いです。
ソイワックスとの違い
同じようにナチュラル思考の方々に支持されているキャンドル材料として、ソイワックスというものがあります。
ソイワックスとは名前の通り、ソイ(大豆)が原料。
こちらも石油系のローソクに比べてススが出にくく、火を消した後の匂いも気になりません。
さらに融点(キャンドルが溶けだす温度)がミツロウに比べて低いため、精油の香りを楽しむアロマキャンドルの材料としてはソイワックスのほうがよりメジャーかもしれません。
対照的に、ミツロウキャンドルは精油を使わずに未精製ミツロウがもつ自然な香りを楽しむ…という使い方のほうが多い印象です。
ミツロウキャンドルの作り方
ですが…原料の汎用性として常備しておきたいのはミツロウ。
なるべくアロマキャンドルもミツロウで楽しみたい…
そんな時のための対策として植物油を混ぜて「融点を下げる」という方法があります。
今回はそんなやり方にて、ミツロウを用いたアロマキャンドルの作り方をご紹介します。
用意するもの
ミツロウ 40g
植物油(癖のないもの) 10g
精油 お好みで10〜30滴
耐熱容器、耐熱ビーカー、ガラス棒、ヘラ、容器、芯、割り箸
作り方
①ミツロウを耐熱容器に入れて、湯煎開始。
植物油を耐熱ビーカーで10g測っておく。
②キャンドルを流し込む容器に芯をセット。割り箸に芯を挟み込ませて固定させておく。
③ミツロウが半分以上溶けてきたら、植物油も湯煎し少し温めておく。
④ミツロウが完全に溶けたら植物油を加え、よく混ぜる。
⑤④を湯煎からおろし精油を加え、よく混ぜる。
⑥⑤を芯をセットしておいた容器に流し込む。(火傷注意!)
⑦しばらく置いて完全に固まったら完成。
コツや注意点
※植物油を混ぜる割合について人によって様々ですが、あまり植物油の比率が多いと緩くなり…キャンドルというより保湿バームのようなものが出来上がります。色々比率を変えてお好みの割合を見つけていただくのも楽しいと思います。
※ミツロウが机の上に垂れたりすると、なかなか除去しにくいです。作業台には新聞紙を引いておくことをお勧めします。
※同様に、使用器具全般もミツロウが冷えてくると簡単には除去しにくくなるのでまだ温かく湿り気があるうちにペーパーなどでさっと拭き取っておくと良いです。最後に中性洗剤で洗います。
※⑤〜⑦の工程はモタモタしていると固まり始めたミツロウが耐熱ボウルにたくさん残ってしまうので、とにかく手早く。
※は軍手をはめて作業されると安心です。
ミツロウでもアロマキャンドルを楽しんで
いかがでしたか?
ミツロウキャンドルにはその立ちのぼる蒸気に空気浄化作用や加湿作用があるとも言われています。
ミツロウがもつ自然な甘い香りを楽しむのはもちろん、簡単に作れますから日替わりでお好みの香りを作っておくのもいいですね。
ぜひお試しください♪
maco