消毒用エタノールは無水エタノールの代用になる?
無水エタノールが手に入らない
コロナ第3波が猛威を振るい始めた影響でしょうか。
またドラッグストアから無水エタノールが見当たらなくなりましたね。
アロマクラフトを行うにあたって、無水エタノールが必要…でも無い…
どこへ行っても無水エタノールはないけれど、消毒用エタノールならギリギリ「おひとりさま一個まで」の貼り紙付きで売られていました。
アルコール濃度を見ると76.9〜81.4vol%…
精油を希釈させるのに必要なアルコール濃度とは
精油を希釈させるためのアルコール濃度については、90vol%以上でなければだめ、という意見があれば70vol%で十分、という意見もあり…情報が錯綜しています。
ちなみに、私が調べた限りで一番低かったのは40vol%でした。
大丈夫かなぁ?と不安に思いつつも、ちょうど良い機会なので、無水エタノールが残っているうちに簡単にですが実験してみることにしました。
※ちなみに、無水アルコールの代用として名高いスピリタスも見当たりませんでした。
無水エタノールと消毒用エタノール、精油溶けやすさを実験
無水エタノールと消毒用エタノール、それぞれ約大さじ1を用意して、精油を2滴ほど垂らします。
※精油は色味がわかりやすいリトセアを使用。
それぞれお皿の中で黄色い膜となって浮いています。
このお皿を軽く揺すって混ぜてみます。
どちらも綺麗に溶けていますね。
よーくよくみると何か差があるのでは?!とまじまじ見てみましたが、少なくとも肉眼ではわからないほど差はありません。
これにて、精油の希釈目的で使用するのに消毒用エタノールは代用可!
と言えそうですね。
用途に応じた使い分けを
無水エタノールに比べてアルコール濃度の計算が複雑になる…というデメリットはありますが…香水を作る以外ではよほど気にすることもないのかなぁと。
アルコールも度数が高ければより強く殺菌する!ってわけでもないようですし(殺菌効果の有効範囲はWHOガイドラインによれば60〜80vol%)
むやみやたらに無水アルコールを使用するのではなく、用途に応じた使い分けが大事ですね。
コロナ第3波の威力がなかなか引かないいま。
本当に必要としているところへ必要なものが十分供給されますように…
おまけ…度数15度だとどうなるか
以前、似たようなこんな実験をしています
このとき、使用した日本酒のアルコール度数は15度。
日本酒に精油を垂らして混ぜた感じは溶けたっぽく見えましたが、ぬるま湯を足してみると多少の分離が見られました。
15度では低すぎるようですね。
次はぜひ度数40のウォッカでも買って、ギリギリラインを実験してみたいと思います。
参考になりましたら幸いです。
maco